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IoT=モノのインターネットを理解する

「モノのインターネット」

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IoTとはどのようなものなのか

最近注目されはじめているIoTは、Internet of Thingsつまり「モノのインターネット」を意味する言葉です。モノのインターネットという概念そのものは古くありませんが、ソーシャル、クラウド、ビッグデータに続いてIT業界の新たなトレンドとしてエンジニアの間でも高い関心を持たれています。IoTは、「モノ」が「インターネット」を通じて情報を送受信するということで、考え方そのものはシンプルで理解しやすいものです。本来はインターネットを使って通信するにはコンピュータが必要でしたが、IT技術が進歩してくるにしたがって、それまでインターネットには接続できなかったようなものでも通信ができるようになったのです。
最近になって急に耳にする機会が増えた感じのあるIoTですが、実はその議論はかなり前から行われてきたもので、既に1990年頃には業界内ではその概念が語られていました。そういう意味では、近年突然トレンド入りをしたかのように注目度が急上昇したクラウドやビッグデータも同じような経緯をたどっていると言えます。

IoTが今できることとは

現時点でIoTができることには、大きく分けて3つの分野をあげることができます。
まず1つは無線タグです。無線タグという言葉は普段IT分野に携わっていない人にとっては耳慣れないかもしれませんが、「IC」という言葉で広く普及しています。無線タグは、お金をカードにチャージして無線通信によって支払いをするなど、情報を記憶させた無線タグに専用の機械をかざすだけで情報を瞬時に読み取ることができます。無線タグはそのようにして世間に広く普及し、人々の生活を便利なものにしています。
次に、最近注目されているIoTと言えば、家電や自動車などにコンピュータを組み込んだ商品の数々です。テレビ、冷蔵庫、エアコンをはじめ、炊飯器やコーヒーメーカー、洗濯機など、いろいろな家電にコンピュータが内蔵されたことによって遠隔操作も可能になり、外出中でもスマートフォンを使って家電を動かすことができるようになりました。家に着く前にエアコンや空気清浄機をオンにして、帰宅するまでに部屋をちょうどいい室温にすることができたり、消し忘れて外出しても遠隔操作でオフにしたりできます。現在は、家電や自動車メーカーがIoTの分野に力を入れて開発を進めていて、今後ますます生活の一部として浸透していくことが見込まれています。
3つ目の分野はウェアラブル・コンピュータです。時計やメガネなど身につけるものにコンピュータを内蔵し、プライベートからビジネスまでそれまで不可能だったことを可能にすることに成功し、既に実用化されています。スマートウォッチやスマートグラスなどのウェアラブル・コンピュータは、まだまだこれからさらに進化し続けることは間違いないので、こちらも目が離せない分野です。

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