活用事例を見てみよう
IoTエンジニアとしての方向性はあらゆる分野に及ぶので、なるべく多くの活用事例を知ることによって、自分のやりたいことを見つけるようにしましょう。既に多くの企業などでIoTを取り入れたビジネスやサービスが展開されていますが、今後は新たなシステムがさらに多く開発されていくことも期待できます。しかし、まだIoTが導入されはじめたばかりのものも多く、便利で良くなった面がたくさんあることは確かですが、まだまだ改善の余地はあります。
活用事例を見てみようの記事一覧
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ウェアラブル端末を空港で
もともと通信機能を持たないモノにその機能を持たせる「IoT」という概念を取り入れた技術は、既に様々な分野で活用されています。ウェアラブル端末が発表されてからすぐの頃には、空港業務においてウェアラブル端末を使った実証実験が行われました。スマートグラスやスマートウォッチなどを業務の形態によって使い分けることで、サービスの向上や業務の効率化を図ることが期待されてのことでした。そして、その後も様々な分野の業務でウェアラブル端末の活用が進んでいます。
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自動車への導入で安全な交通社会へ
高齢者による運転ミスや悪質運転の事故が多発しているという現状もあって、人間には制御しきれない部分のサポートを自動車の機能に求める声が多くなってきています。それを可能にすることができるのがIoTです。自動車にインターネットの機能を組み込むことによって、データ収集や事故防止のための制御システム、自動運転システムなどを実現することができるようになります。今後は自動車の分野にIoTが一層応用されるようになることが期待されています。
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医療機器への導入で健康状態を把握
様々な分野に進出しているIoTは、医療の分野でも活躍しています。患者がIoTの医療機器を付けることによって健康情報を送信することができますが、入院中などの場合、近くに医療関係者がいなくてもリアルタイムの情報を離れたところでもすぐ確認することができるので、異変を早期に発見して迅速に症状に対処することができます。このように、医療機器とIoTの組み合わせのメリットは大きいですが、命や個人情報に関することなのでリスクやデメリットもあります。
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農業への活用で効率化を
昔ながらのやり方の良さも残しつつ最新の技術も取り入れることによって、さらなる発展が期待されている分野のひとつが農業です。農業とIoTを組み合わせることによって農作業の効率を大幅にアップさせたり、販売促進を活発に行ったりできるようになりつつあります。農業に関する様々なシステムが既に開発されていますが、大手農業機械メーカーでは農業機械の自動運転化にも成功しており、2018年の発売に向けて農家の期待を集めています。
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家庭への導入で快適な暮らしを実現
今ではあらゆる分野で導入が進んでいるIoTですが、実は私達も知らず識らずのうちに恩恵を受けています。というのも、すでに家庭や家電に導入されていることが多く、住宅自体にIoTシステムを取り込んだ「スマートハウス」や、デバイスを使って快適な暮らしに近づける「スマートホーム」などが注目されています。その種類や機能も年々進化しており、IoTエンジニアへの期待と今後の動向も気になるところです。