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IoTに興味があるエンジニアが理解しておきたい「インダストリー4.0」

注目の集まる「インダストリー4.0」

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第4の産業革命と呼ばれる「インダストリー4.0」

今はまだ実現していない第4の産業革命とも呼ばれているプロジェクトとして注目されているのが「インダストリー4.0」で、ドイツ国内の産業界と国と大学の3つが連携して今後開発を進めていこうとしているものです。このプロジェクトでは、モノとモノをネットワークでつなげることによって、従来人間が行っていたような作業などを全て機械が行うようにすることを目指しています。つまり、モノのインターネット化を意味する「IoT」を活用した究極の形とも言えます。例えば、何かの生産工場のラインでは、本来いたはずの人間に代わってロボットが黙々と作業をこなします。生産物は食品や機械などジャンルは問いません。それぞれの生産物に必要な材料や原料などを仕入れることから、完成品の発送までの工程は全て機械が自動的に行います。このように、ロボットが生産現場で働くということは日本の工場などでも既に一部取り入れていて、完成品のチェックなどは人間にはかなわない完璧な精度です。
「インダストリー4.0」とは、映画や小説、アニメの中などで描かれていた夢のような未来の地球のあり方をIT技術の進歩によって現実のものにすることなのです。ただ、これだけ大きなプロジェクトを計画通りに実行するためには、IoTをもっと社会全体が理解する必要がありますし、システムを作るエンジニアの育成をもっと進めていかなければなりません。

IoTとM2M

最近急に耳にするようになった印象があるIoTですが、この概念自体はかなり早い段階からありました。インターネットが世界に普及しはじめたのは1990年代ですが、その頃には既にインターネットとモノを合わせて通信をさせようという発想が具体的になっていて、コンピュータ同士で通信ができる無線タグがその構想の基盤となっていました。そこからIT技術はすごい速さで進歩を遂げ、今ではコンピュータを内蔵した機器同士が自動的に通信を行うM2M(Machine to Machine)という概念が生まれています。M2Mとは、例えていうと自動販売機の中身を人間の手を介さず自動的に受発注するようなことです。IoTはモノのインターネットでしたが、M2MはIoT同士で自動的に作動するので、人間がそこに手を加える必要がなくなります。

インダストリー4.0の実現はいつか

では、実際にインダストリー4.0が実現するのはいつ頃になるでしょうか。それは、社会にIoTやM2Mがどの程度受け入れられるかにもかかっていますが、カギとなるのは今急速に開発が進んでいる「人工知能」でしょう。将来的には人間をも超えるのではと言われている人工知能とIoTを掛け合わせれば、機械が人間に代わって様々な作業を効率化するようになるでしょう。そうすることで解決できる問題も多いので、世界中の研究機関が開発を急いでいるところです。

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